「おはよう、美紗っち!」


ミッキーは相変わらず元気な声と笑顔をあたしへ向ける。


それだけで、あたしも笑顔になれた。


ミッキーといると自然体のまま元気になれる気がする。


「おはようミッキー。今日も買い物?」


「そうだよ! 毎日の日課」


そう言い、持っている買い物袋を掲げて見せた。


「そっか、毎日の日課をちゃんとこなしているミッキーはすごいね」


「そう? ただの買い物だよ?」


ミッキーはまばたきをしてあたしを見る。


「それでもすごいよ」


あたしは学校へ通うのが日課だけれど、それが危うい状態にある。


今日だって、久美相手に早くもうんざりした気分になっていたところだ。


朝からこんな調子じゃどうなるかわからない。


また保健室で昼ご飯を食べる結果にもならないとは言い切れない。


そう思うと、深いため息が漏れた。