楓はあたしの事を信じてくれている。
そう思うと嬉しかった。
それだけで、頑張る事ができる気がした。
「美紗~?」
間延びした声で名前を呼ばれ、あたしはすぐに涙をぬぐって振り向いた。
そこに立っていたのはクラスメートの米谷久美(マイタニ クミ)だった。
久美はウェーブのかかった茶髪に、派手なメイクをしていてクラス内でも一番目立つ存在だった。
久美とあたしは1年生の頃から仲がよく、同じグループだった。
だけど、どうして久美があたしや楓と仲良くするのかよくわからない。
あたしたちだけ、グループの中でも地味な存在だった。
もしかしたら久美たちの引き立て役をさせられているのかもしれないと思った事も、何度もある。
「昨日さぁ新しいファンデが発売されたんだよ」
そう思うと嬉しかった。
それだけで、頑張る事ができる気がした。
「美紗~?」
間延びした声で名前を呼ばれ、あたしはすぐに涙をぬぐって振り向いた。
そこに立っていたのはクラスメートの米谷久美(マイタニ クミ)だった。
久美はウェーブのかかった茶髪に、派手なメイクをしていてクラス内でも一番目立つ存在だった。
久美とあたしは1年生の頃から仲がよく、同じグループだった。
だけど、どうして久美があたしや楓と仲良くするのかよくわからない。
あたしたちだけ、グループの中でも地味な存在だった。
もしかしたら久美たちの引き立て役をさせられているのかもしれないと思った事も、何度もある。
「昨日さぁ新しいファンデが発売されたんだよ」