変わらない景色が動いているように見える。
「ミッキーはよくこの公園に来てるの?」
「うん。ここは俺のお気に入りの場所だからね」
ミッキーは笑顔になってそう返事をした。
もう涙は引っ込んでいるようだ。
「友達とどこか遊びに行ったりしないの?」
「友達?」
ミッキーがキョトンとした顔で聞き返す。
聞いてはいけないことだったかと思い、あたしはミッキーから視線を外した。
ミッキーは謎だらけだ。
名前も知らないし、学校も行っていないようだし、友達の話になるとキョトンとされる。
昨日出合ったばかりのあたしがそこに踏み込んでいいとも思えなかった。
「美紗?」
そんな声が公園の入り口から聞こえて来て、あたしは視線を向けた。
そこに立っていたのはクラスメートの徳田楓(トクダ カエデ)だった。
同じグループの友人で、長い黒髪をおさげにしている。
一瞬、息が詰まった。
「ミッキーはよくこの公園に来てるの?」
「うん。ここは俺のお気に入りの場所だからね」
ミッキーは笑顔になってそう返事をした。
もう涙は引っ込んでいるようだ。
「友達とどこか遊びに行ったりしないの?」
「友達?」
ミッキーがキョトンとした顔で聞き返す。
聞いてはいけないことだったかと思い、あたしはミッキーから視線を外した。
ミッキーは謎だらけだ。
名前も知らないし、学校も行っていないようだし、友達の話になるとキョトンとされる。
昨日出合ったばかりのあたしがそこに踏み込んでいいとも思えなかった。
「美紗?」
そんな声が公園の入り口から聞こえて来て、あたしは視線を向けた。
そこに立っていたのはクラスメートの徳田楓(トクダ カエデ)だった。
同じグループの友人で、長い黒髪をおさげにしている。
一瞬、息が詰まった。