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正直、この3人で下校するときが来るなんて思ってもいなかった。


だけど楓と明人君と3人でいるときは気を使わずに済む。


他愛のない会話をしながらダラダラと帰り道を歩いて行く。


「もし犯人が見つかったら、あたしも明人君も教室に戻れるね」


「あぁ。そんな日が来るのかな?」


2年に進級してからずっと保健室登校の明人君は首をかしげている。


「きっと来るから大丈夫だって!」


「そうだよ。あたしの従兄は優秀な警察官なんだからね」


楓はまるで自分のことのように自信満々にそう言った。


剛さんは現在調査を進めてくれているようだ。


それがわかっているだけでも、随分と心強かった。


「美紗っち!」


前方から声が聞こえて来て視線を向けると、そこにはミッキーが立っていた。