「いいじゃん、一緒に帰ろうよ」


楓がそう言い、明人君の肩を叩いた。


「……邪魔にならないか?」


「邪魔だなんて!」


あたしはそう言い、ブンブンと強く首を振った。


「それなら……」


明人君はそう言い、カバンを持って帰る準備を始めたのだった。