あたしの心は完全に凍てついてしまったんだろうか。
ミッキーに八つ当たりをしたあたしは大股で家の道を歩いていた。
本当はすぐにでも謝りたい気持ちでいっぱいだ。
ミッキーはあたしを心配してくれていただけで、なにも悪くない。
だけど、境遇が違いすぎるミッキーに慰められても、それを素直に受け取ることができなかったのだ。
随分と歩いたところでようやく歩調を緩めた。
ため息を吐き出し、振り返る。
そこにはミッキーの姿はなくて、少しだけ落胆した。
逃げるようにミッキーから離れて来たのに、追いかけてくれるかもなんて甘い考えを持っていたことに気が付いた。
そんな自分を心底恥ずかしいと感じる。
再び歩き出した時「美紗」と、あたしを呼ぶ声がして振り向いた。
そこには息を切らしている楓の姿があった。
「楓?」
あたしは驚いて目を見開いた。
ミッキーに八つ当たりをしたあたしは大股で家の道を歩いていた。
本当はすぐにでも謝りたい気持ちでいっぱいだ。
ミッキーはあたしを心配してくれていただけで、なにも悪くない。
だけど、境遇が違いすぎるミッキーに慰められても、それを素直に受け取ることができなかったのだ。
随分と歩いたところでようやく歩調を緩めた。
ため息を吐き出し、振り返る。
そこにはミッキーの姿はなくて、少しだけ落胆した。
逃げるようにミッキーから離れて来たのに、追いかけてくれるかもなんて甘い考えを持っていたことに気が付いた。
そんな自分を心底恥ずかしいと感じる。
再び歩き出した時「美紗」と、あたしを呼ぶ声がして振り向いた。
そこには息を切らしている楓の姿があった。
「楓?」
あたしは驚いて目を見開いた。