透には相談できることがあるかもしれないと思っていたけれど、もうそれもできなさそうだ。


あたしは久美たちの後ろ姿を見つめてそう思い、ため息を吐き出した。


あたしは一体誰を頼ればいいんだろう。


1人でとぼとぼと歩き始める。


今日も相変わらず天気がよくて、胸の奥はムカムカしてくる。


大荒れの天気で雷でも鳴っていれば、あたしの心も少しはスカッとしていたかもしれないのに。


そんな事を思いながら校門を出ると、ミッキーが子猫と遊んでいるのが見えた。


「また遊んでるの?」


そう声をかけると、ミッキーが顔を上げた。


ニコッと柔らかな笑顔を浮かべる。


足元では子猫がミッキーにすり寄っている。


随分となれたようだ。