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話し始めると意外と長くなってしまった。


太陽は傾き、子供たちの声が聞こえなくなった頃ようやくすべてを話終えることができた。


あたしは大きく息を吐き出し、紅茶を飲みほした。


「そっか。美紗っちにはそんな大変なことが起きてたんだね」


ミッキーはそう言うと、なぜだか「ごめんね」と、謝って来た。


「なんだ謝るの?」


あたしはようやくすべてを吐き出す事ができて、心がスッと軽くなっていた。


サイトの乗っ取りのことから始まり、犯人が分かっているのに教えてもらえない疑問まで、すべてをぶちまけたんだ。


その間ミッキーは相槌を打ち、時々頷いて聞いてくれた。


それだけでも、あたしにとってはありがたいことだった。


「今の話を聞いていて思ったことが1つだけある」


「なに?」


あたしはミッキーを見る。


ミッキーは真っ直ぐにあたしを見つめ返してくれる。