「違うよ、そんなんじゃない」


左右に首をふってそう返事をすると、楓は「そっか」と、呟くように答えた。


喧嘩の何倍もタチの悪いことになってしまっている。


これから先久美たちの行動はエスカレートしていく可能性もある。


サイトの事も誰にも相談できないままだし、もう八方ふさがりだった。


透が言っていた通り、あたしも明人君と同じようになるんだろうか?


教室へ来ることができなくなり、保健室登校になる?


そう考えると気分が落ち込んでしまい、あたしは俯いたのだった。