そうこうするうち、学校に帰着。
 人に見られてはいけないので、直ぐにAI部室に駆け込む。
 部室に戻って、改めてアッキー達とハイタッチ。
「凄いよ、大成功だよ。TVもネットもソラシドレスキューの話で持ち切り」
「ホントに?」
「TVで見てみ」

 AI部室にあるTVのスイッチを入れる。
 どのチャンネルも、ソラシドレスキューの話題を放送していた。
 興奮した様子で、現場からの中継を流すチャンネル。
 中州に降り立つ私達の映像を繰り返し放映するチャンネル。
 救助の様子を映像と共に解説するチャンネル。
 更には、私たちの正体や超能力について議論しているワイドショー番組もある。
 ネット検索では、「ソラシドレスキュー」が急上昇検索ワードで一位になってた。
 どのSNSでも「#ソラシドレスキュー」が席巻している。
 ユニフォームのデザインを論評するサイト。
 私と陸くんの人気投票をしているサイトも見つかった。
 ちょっとした熱狂状態だ。

「凄いな。一躍有名人じゃん。俺ら」と興奮するアッキー。
「有名になったのは、美幸たちでしょ」とシーちゃんがたしなめる。
「ううん。皆が協力してくれたお陰だよ。ありがとう、シーちゃん、アッキー」
 二人の手を握り、感謝の意を伝える。
 いやぁ、それほどでも。頑張ったのは美幸たちだよ。とシーちゃん達が遠慮勝ちに
喜ぶ。