「・・・♡」
会った瞬間体が電気を走った。
絶対この人私の運命の人だ。
背が高く茶髪の30代で笑顔が眩しい。
16年間生きてきてこんなに素敵な人に出会ったこと無かったから呆然と貴方の前に立ち尽くしてしまったよ。

今どこで何してるの?
もっともっと話したいこと、伝えておきたい事沢山あったのに貴方の話が楽しくて、面白くてでも少し貴方との時間が短すぎたみたいだね。
今は幸せに暮らしてる?
また、サッカー一緒に見たいよ・・・
もっと貴方の傍で幸せを噛み締めていたかったなあ・・・

「大丈夫?緊張してる?」
バイトの面接室で店長が言う。
「だ、大丈夫です!よろしくお願いします。
あ、履歴書持ってきました。お願いします。」
そこから何分間面接したのだろう、
とても和やかな雰囲気で面接は行われ、
「君合格!明日から出れる?」
こんなに簡単に行くものなのか?
そう思いつつも、
「ありがとうございます!大丈夫です!」
と返事をしそこから店内の様子を少し見たり明日の予定を確認し面接を終えた。
面接からの帰り道はまるで初デート帰りのように胸が踊って、ニヤケてしまって明日が待ち遠しくてなかなか眠れなかった。

―翌日―
事務所の扉を開け店長の所へ向かうと、
「おはよう!近藤さん今日からよろしくね。」
うわあああ、ずるいその笑顔。可愛すぎる。
反則でしょ!マスクしてよ!いやそんなんで貴方のオーラが消えるはずもないからやっぱり辞めてそのままでいて?
この一瞬でこんなに沢山の言葉が頭をよぎる。
「おはようございます!今日からよろしくお願いします。」
まず店長と一緒に店内にいるスタッフに挨拶に行き一通りの仕事の仕方を教わる。