「あの岩、てっぺんにくぼみがあるでしょ。そのくぼみの中にあたしたちはいたんだって」


お姉ちゃんの声が切れ切れになる。


赤い光が当たりを強く照らし出す。


あたしの心臓が大きくドクンッと跳ねた。


もうすぐなのかもしれない。


もうすぐ、あたしたちの寿命は切れる。


あたしは歯を食いしばり、足を前へと進めた。


神社の階段がこんなに長いとは思っていなかった。


汗が流れ、息が切れる。


それでも休むことはできなかった。


あの星の爆発を食い止めなければ、あたしとお姉ちゃんの命も消える。