神社まで来るまで15分ほどだ。


車窓から見つめる夜空はさっきよりも赤く輝き始めている。


それを見ていると無性に胸が苦しくなった。


「ねぇ、あたしたちは星から生まれたって聞いたよね」


窓の外を見つめたまま、あたしはお姉ちゃんにそう言った。


「……そうだね」


「星から生まれて、星の命と連動して生きていたの?」


「詳しいことはあたしにもわからない。でも、きっとそうなんだと思う」


あの赤い星はあたしたちの両親。


そして、あたしたちの命そのものということだ。