あの星が爆発するまであと数時間だ。


お姉ちゃんの命が消えるまでのカウントダウン。


あたしはグッと拳を握りしめた。


「だけど、このネックレスがあればあの星は助かるんだよね?」


「そう……。この町で一番星に近い場所へ移動しなきゃいけない」


そう言われた瞬間、あたしの脳裏には神社が浮かんできていた。


この町で一番高い場所は、あの神社だ。


あたしたちが生まれた神社。


あたしは窓の外を見つめた。


いつもは暗い空が今日は赤く輝いている。


もうすぐ爆発してしまうことを、知らせているのだ。