そうだったんだ……。


記憶を取り戻し、今ようやくすべてが繋がった。


「あたしの体がどんどん弱って行ったのも、きっとあの星が関係してる」


「どうしてお姉ちゃんだけが?」


「それはきっと、あたしの方が先に生まれたからだよ。昔からあの赤い星を見ると引き込まれそうになってた。ベランダで寝てたサオみたいに」


そう言われて、あたしは赤い星に手を伸ばし、もう少しで触れそうになった時のことを思い出していた。


「あたしはもう何度も、その経験をしてた。あたしは星の力をサオよりも多く受けついだ。『過去ポスト』が見えるのも、その力のおかげかもしれない。だから、あの星の寿命もあたしと密接に関係してる」


「そうだったんだ……」