☆☆☆

そうだった。


あの時、病院にいるお爺ちゃんの話を聞いていたのはあたしだけじゃない。


あたしの隣にはいつもお姉ちゃんがいたんだ。


『あの赤く輝く星は、お前たちの命そのものだ。あの星が消える時、きっとお前たちの命も消えてしまうことだろう。その時、このネックレスを1つに合わせて、星を救うんだ』 すっかり忘れていたひいお爺ちゃんの言葉が蘇って来る。


あの星はあたしたちそのもの……。


「思い出した?」


お姉ちゃんにそう言われて、あたしは小さく頷いた。


「うん……」


「それなのにあんた、あちこちでケガが事故をしそうになって、その度にネックレスが壊れそうになるんだもん」