部屋の中に舞い降りてきた手紙。


「どうして、知ってるの……?」


「ごめんねサオ。送り主はやっぱりあたしだったみたい」


お姉ちゃんはそう言って笑った。


あの森であたしを探していた時、お姉ちゃんは『過去ポスト』を見つけていたのだ。


あたしには見えなかった『過去ポスト』が、お姉ちゃんには見えていた。


それは、お姉ちゃんに必要なものだったからだ。


「どうして、お姉ちゃんが……」


あたしを守るため?


そう聞こうとしたとき、お姉ちゃんの手が伸びてきて、あたしのネックレスに触れた。