もうすぐ爆発してしまうなんて、信じられなかった。


あたしは精いっぱい背伸びをして星へ手を伸ばす。


絶対に届かない星。


届くわけがない星。


それでも、懸命に手を伸ばす。


「死なないで……!」


涙をこぼしながら叫んでいた。


なにがこんなに辛いのか、自分でも全くわからなかった。


けれど涙は止まらない。


帰らなきゃ。


あの町に帰らなきゃ!!