「トランプを机に並べて、それぞれ見えないようにして1枚選ぶんだ。双子だと選んだカードが一致するんだってよ!」


好奇心丸出しでそう言ってくる男子生徒に嫌な予感がした。


絶対にやらされる。


そう思い、声をかけられる前に立ち上がった。


トイレに行くふりをして逃げよう。


そう思ったのに、他の男子生徒たちがあたしの前にたちはだかった。


「お前ら、やってみろよ」


振り返るとお姉ちゃんの前にも男子生徒が立ちふさがっていた。


どうしてもあたしたちでシンクロニシティを確認したいようだ。


こうなると男子たちは止まらない。


「やーれ!やーれ!」


と、口々にコールしてくる。