ついに、高校を卒業する日がきた。


あたしは4月から県外の大学へ行く。


志望校に合格したのだ。


卒業旅行当日の朝、あたしは机の上に手紙が置かれていることにきがついた。


ハッとして近づいて確認する。


それは花柄の便せんだった。


「まただ」


そう呟いて、封を開けて確認してみると『バスを1本遅らせる事』と、書かれている。


けれど、チケットはもう取っているし、あたし1人での行動じゃない。