「うん。だけど、あんなの嘘だよ」


あたしはあのポストを1人で探した。


けれど、結局見つける事はできなかったんだから。


「『過去ポスト』は、必要な人間にしか見えないからね」


「そうなんだ?」


「うん。それに、町の噂はそれだけじゃないんだ」


「なに?」


「数百年に1度、星から生まれた子供がこの町に落とされるらしい」


修一の言葉にあたしは空を見上げた。


「星って、あの星?」


そう言って満点の星空を指さす。


「そう」