届くはずのない輝き。


それなのに、手をひっこめる事ができなかった。


精いっぱい背伸びをして星の光を求める。


その時だった。


フワリとあたしの体が宙に浮いた。


「えっ……!?」


驚く暇もなく、赤い星へと体が引き寄せられていく。


眩しい。


綺麗。


……懐かしい。


あたしはまた手を伸ばす。


とても暖かい星に触れる。