☆☆☆
1人で家に戻ったあたしは美智子からのメッセージを見ていた。
《ありがとうサオ! 上手くいったよ!》
嬉しそうな絵文字をふんだんに使ったその文章にあたしはほほ笑んだ。
「よかったね」
そう呟いて、ベランダから空を見上げた。
花火はもう終わっているけれど、輝く星が見える。
みんな変わって行く。
みんな大人になって行く。
あたしも、友達も、お姉ちゃんも。
赤く、一際輝く星を見つけてあたしは「わぁ」と小さく声を上げた。
その輝きは手を伸ばせば届きそうに感じて、あたしは右手を伸ばしてみた。
1人で家に戻ったあたしは美智子からのメッセージを見ていた。
《ありがとうサオ! 上手くいったよ!》
嬉しそうな絵文字をふんだんに使ったその文章にあたしはほほ笑んだ。
「よかったね」
そう呟いて、ベランダから空を見上げた。
花火はもう終わっているけれど、輝く星が見える。
みんな変わって行く。
みんな大人になって行く。
あたしも、友達も、お姉ちゃんも。
赤く、一際輝く星を見つけてあたしは「わぁ」と小さく声を上げた。
その輝きは手を伸ばせば届きそうに感じて、あたしは右手を伸ばしてみた。