「ほら、健だよ」


約束場所に健を見つけてそう言った。


健はいつも通りのラフな格好で、女子2人と約束をしたとは思えないいで立ちだ。


それでも、美智子は健を見つけて頬を染めた。


「行こう」


あたしは美智子の手を握りしめて、健の元へと急いだのだった。