「ごめんなさい……」


怒られて一緒に歩きながら、あたしはうなだれた。


同じ年齢なのに、どうしてこんなに違うんだろう。


昔からお姉ちゃんはしっかり者で、あたしは周りに迷惑をかけてばかりだ。


そんな自分に嫌気がさした。


「サオらしいね」


落ち込んでいるあたしへ向けてお姉ちゃんが笑いながらそう言った。


「え?」


驚いて顔を上げる。


「無鉄砲でかえりみず。そういうところ、ちょっとうらやましい」


「羨ましい?」


「うん。昔から羨ましいと思ってたよ。同じ時に生まれて来たのに、あたしはお姉ちゃんだからしっかりしなきゃって言われてたもん」


「……そうだったんだ」