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「ねぇ、こんな手紙があったの」


バスの中、隣に座ったお姉ちゃんにあたしは手紙を見せていた。


次の手紙が来たときにちゃんと誰かに相談しようとずっと思っていたのだ。


前に相談した時には相手にしてもらえなかったけれど、今回ならきっと真剣に聞いてくれるだろう。


「可愛い便箋だね」


花柄の便せんにお姉ちゃんがほほ笑んだ。


パステルカラーの便せんはお姉ちゃんの好みだった。


「これ、お姉ちゃんが差し出し人じゃないよね?」


「何言ってるの、文字が全然違うでしょ」


そう言ってお姉ちゃんは笑った。


「そうだよね」