病院へ連れていかれると軽い捻挫だと言われた。


あたしはその説明を聞きながらぼんやりと手紙の事を思い出していた。


あれはあたしが怪我をすることを知っていた人からの手紙だ。


前の時もそうだった。


靴紐がほどけたまま走っていたら、あたしは怪我をしていたかもしれないんだ。


「予言の手紙……」


あたしはそう呟いたのだった。