でも、次の瞬間。


あたしの右足は階段を踏み外していた。


「あっ!」


短い叫び声。


蘇って来たのは今朝の手紙の内容だった。


《帰り道の階段で気を付けること!》


その時、あたしの目の前には地面があった。