結果がわかっているから、余計に面白いんだろう。


「せーの!」


みんなの声と同時にあたしはカードを自分の前にかざした。


お姉ちゃんも同じようにカードをかざす。


お姉ちゃんが持っていたのは、ハートの10だ。


やっぱり、違うカードを並べられていたんだ。


男子たちはドッと笑い声を漏らした。


「全然違うじゃん! お前ら本当に双子かよ!」


「なにがシンクロだよ、偽物双子!」


騒ぐ男子たちの中、あたしは教室から逃げ出したのだった。