季節は夏が、訪れた。
「せっかくだから、キャンプ場に行きましょう?」と美咲が言った。
「そうだな、華恋、キャンプって知っているか?」と尋ねた。
「どんなものなんですか?」と華恋が尋ねた。

「華恋は、お留守番」ピシャリ、美咲が言った。
「美咲、そう言うなよ、2人だけのキャンプって、面白くないだろう?」
美咲は、いつも華恋がいるので、二人きりに、なりたかった。
「美咲さん、華恋も連れて行ってください!」とお願いした。
まるで、自分が、悪者になっているような感じだったので、3人になった。

レンタカーを借り、御盾山のキャンプ場に向かった。
まだ、健太郎は、華恋に愛情を教えることを、黙っていた。

車が、キャンプ場についた。この前は、二人きりだったのにと美咲は、地団駄を踏んだ。
「あれ、なんか道が新しく、できてるぞ!」と健太郎が言った。
「本当!」美咲が言った。
「行きましょう、健太郎さん」と華恋。

「なんか、出てきそうだな?」と薄暗い道である。
「上から、石が落ちてきてます。」と華恋。
見ると、2メートル以上の石が、こちらへ落ちてきている。

「ここは、まかせて。」と華恋。

暴走モード「カチ」
ものすごい勢いの大石を両手で受け止めた。

すると、大石が爆発した。同時に、華恋は、後方へ、吹き飛んだ。
「華恋!」健太郎が、駆け寄った。呼びかけても、意識がない。

「華恋を、研究所へ、連れて行こう!」
「おっと、そうはさせないよ!」黒装束の男たちが、健太郎を動けなくした。

そこへ、コ・アンドロイドが来て、男たちを、殲滅した。
美咲は、恐ろしくて、震えていた。

「華恋、華恋」やはり、呼びかけに反応しない。
コ・アンドロイドが、車に華恋を乗せた。

またしても、産業スパイなのだろうか?
「美咲、大丈夫か?」と健太郎は、声をかけた。
しかし、返事がない。

華恋も不死身ではない。だから、守ってやらなければならない。
実は、この後、華恋と健太郎の関係が、変わってしまう。