「まりあもフェイスブックやればいいのにー!ゆう並みのイケメンめっちゃいるからね!!」

「そうなの?ゆうちゃんよりはかっこよくないもーん!!」


私もフェイスブックをしていることなんて、周りでは誰も知らない。
ゆうちゃんも知らない。

画像も自分のにしてないし、アカウント名も自分とは全然違う名前。
誰かにバレることなんて、携帯を見られない限りありえない。



私は、りなが言っていた「椎さん」というアカウントの男に、すぐ友達申請をした。

バスを降りるころには、申請は許可された。


そう、これが私。
友達がかっこいいって言う人はかっこよく見える。

そして、私に振り向いてくれたときには、優越感に浸る。


私を好きになった時点で、その男には用なし。
ゆうちゃんと別れる気はないからね。


こんなことも、若いうちしか楽しめないんだから、今を存分に楽しむべき。

彼氏がいるから?そんなのは関係ない。
バレなきゃ何しても良い。

世の中みんなそんなもんでしょ?