それにしても、かいくんも意外だったなぁ。
でも、言ってたことが本当なら、チャラい人ではないってことでしょ?

でも、りなと連絡先とってるわけでしょ?
遊ぶ約束とかしてるんでしょ?


惑わされるな、私、


遊ぶ側なのに、遊ばれてたまるか!




〜〜〜♪♪


めずらしくライン通話の着信音。

相手は、りな。


「もしもし?」

『あ!まりあ〜〜〜!!!!』

もうどうしようー!と、次に言われると勘づくような、そんなテンションのりな。


『私、明日「椎さん」と遊ぶんだけど、どうしたらいいかなぁ〜〜!!』


あ、明日は土曜日だ。
遊ぶって・・・丸1日デート!?

かいくんも話はやいな。
あんなこと私に言っておいて、明日はりなと遊ぶのかよ。
そうだろうとは思ってたけど、ちょっと残念。


『いいじゃん!落としてこい!笑』


りなは、私がさっきまでかいくんと会ってたなんて知らない。
「椎さん」ではなく、かいくんと呼んでることさえ知らない。
私とかいくんが、知り合ったということも知らない。