時計をみると、もう10時。
私がいつもバイトを終えるのは、だいたい9時〜9時半くらい。
もうとっくに過ぎていた。


〜♪♪♪

『まだバイト中?』


ゆうちゃんからのライン。


やばい。疑われてるかな。

「ごめんなさい、そろそろ帰ります!」


そこから急ぎ気味でかいくんに送ってもらい、待ち合わせたカフェまで送ってもらった。

でも、待ち合わせたカフェは家から決して近くはない。

そこから歩いて帰らなければいけない。



『ごめん!明日からメニュー新しくなるから、それの入れ替えしてた~!』


テキトーな嘘をついてごまかす。
ゆうちゃんのことだから、そこまで深入りはしてこなさそうだけど。


『あ、まじか!遅かったから心配したよ。気をつけて帰れよー!』


ゆうちゃんは優しいなぁ。
こんな優しい人と、私なんかが付き合ってていいのだろうかと考えさせられる。