「彼氏のことで相談があったら、いつでも言って?ちゃんと考えるからさ、俺なりに」


かいくんは、連絡してね、と言ってラインのQRコード表示した画面を差し出した。

コードを読み取り、友達に追加をする。


別れなよって簡単に流すと思っていたのに、親身になってきいてくれるなんて。
この人、意外といい人なのかもしれない。

私が遊びで会うのには、少しもったいない人かも。


「かいくんは、彼女いるんですか?」

「もう2年くらいいないんだよね」


あぁ、そのいない2年間は、遊びに遊んでたんだろうに。
なんてちゃらい男だと考えていると、かいくんがもう一言。





「でも、好きな人は今できたよ」





私の目をまっすぐに見て、ちょっと申し訳なさそうな表情で、たしかにそう言ったんだ。