「こんばんは~!!」

午後6時ちょっと過ぎ。

私は約束通り、「椎さん」と会っていた。


「お!!学校お疲れ~!!乗って乗って!」

「お邪魔します☆」


待ち合わせのカフェに停まっていたのは、白色の高級車。

「椎さん」の見た目は、画像通りのイケメン。

パッチリとした外国人風の目に、筋の通った鼻。
明るすぎない髪色、優しい笑顔。


「椎さんっていうアカウント名、名前からとかですか??」

「あ、名字が椎名っていうんだよね。名前は海斗。好きによんでいいよ!」


椎名海斗。名前までかっこいいなんて、贅沢な人だなぁ。

「じゃあ、かいくんって呼んでいいですか??」


「かいくん・・・ずいぶん可愛いあだ名つけるね(笑)逆になんて呼んだらいいかな?」

「名前、まりあって言うんで、可愛く呼んでください(笑)」


そう言うと、大きな目を細くして考えるかいくん。

「ん~、じゃあ、まりちゃんだね!!!」


まりちゃん・・・なんて呼ばれたことないから新鮮かも。

こうして、学校の話とか世間話やら何やらをして、私とかいくんはあっという間に仲良くなっていった。