生きていた事は良かったけど
どうやらその時に心臓に外傷があったとかで緊急手術。
それからしばらく入院していて復活。
後遺症?みたいなモノで
不整脈が今も続いているらしい。
当時の記憶は
ほとんど覚えてないから
目が覚めたらいつの間にか病院のベッドの上で
長い事過ごして退院していて…ってな感じで
実感があんまりないんだよね。
―――はい、回想終了。
「偶然とは言え
あんなところを目の当たりしたんだからな。
マジで死んだかと思ったし…」
勝手に殺すな、諦めんな。
どうやらあの日
アタシが事故に遭った瞬間を
煌月は見ていた…らしい。
アタシのすぐ後ろを歩いていたようで
交差点に差し掛かってぶつかった衝撃を
彼は目の当たりにしていたと。
「手術してから心臓の発作もほとんどないから
あんまり気にしてなかったな」
「良くなったからって
完治したワケじゃねぇんだから
気を付けないと本当にくたばるぞ」
「ご心配どうも…」
心配は嬉しい事だけれど…
そんなに脅さないで。
怖いわ。