「完ッ全に彼のペースな気がする…」
なんとか元カレを撒いて逃げ出せたが。←ストーカー発言。
イロイロやりづらい、本当。
『はぁ…』と
溜め息を吐きながら廊下を歩いていると
エレベーター室の片隅で
煌月と早乙女さんの姿を発見。
「あいかわらず一緒にいるねぇ~」
仲がいい事は平和な証拠。
なーんて呑気な事を考えながら
2人を横目に通り過ぎようとしたら…
「ん?」
なぜか。
なぜだろうか。
早乙女さんが泣いているではないか。
煌月はそんな彼女の背中を摩っている。
アイツ
彼女に何をしたんだ?
「女を泣かすとは
ついに最低な事しやがったな」
いつかはやると思っていたが。←ヒドイ決めつけ。
職場で泣かすとは
いったい何を仕出かしたんだ?あの男は。
居酒屋で酒を飲みながら
そのままを本人に伝えたところ。
「は?俺が泣かしたんじゃねぇよ」
ほほう。
言い逃れるつもりだな。