子供の頃から2人の両親が仲がいいとかで
昔から知り合いだったようだけど。
煌月は自分の話をしたがらないから
詳しい事はアタシもよくわかんないんだよね。


「彼女でも幼馴染でも
どっちでもいいんだけどさぁ
さっきからすっごいお呼びみたいだよ」


テーブルの上で
バイブが震え続ける煌月のスマホ。

画面なんて見ていなくても
相手が誰かなんてすぐに理解出来る。

本人はスマホを確認する事もなく
テーブルに放置したまま反応を示さないし。


「飲んでる事、言ってないの?」

「言う必要ないからな」

「…ふーん」

「その手に関する話題はやめろ。
 酒が不味くなる」


どうやらタブーワードらしい。

彼女ネタはめちゃくちゃイヤがるんだっけ、コイツ。


「まー…いっか!
 飲も飲もッ」


陰気臭い飲み会に興味はないし
飲んで楽しむ!
コレが1番。


「七星、飲みすぎ。
 そろそろやめとけ?」


…って、ちょっと煌月。
どうして仕切り直した瞬間に止めてくれるよ。