どれくらい時間が経ったのか
ほんの少し体が落ち着いたところで…
「マズイ!仕事!!」
思わずバッと起き上がってしまった。
「おい。
いきなり起き上がるなアホ」
不機嫌そうな煌月の
怒りの眼差しが、痛い。
「あれ…煌月?
って、え?
えー…ッと。
アタシはいったい…」
白いベッドに横たわり
右腕には点滴が刺さっていて。
記憶が途中で止まっているところからすると…
「やってしまったワケか…」
本当に煌月の言った通り
“ぶっ倒れて”しまったようだ。
人間本当に倒れるんだな…。
「ところで…
今何時…?」
「ココに着いてから
まだ2時間しか経ってない」
「って事は…」
横になりながら
辺りを見渡して壁に掛けてある時計を発見。
「2:30…
良かった、まだそんな時間か…
明日の仕事に間に合う」
「あのなぁ。
自分の状況を考えろよな。
そんな体で行けると思ってんのか?」
もうずっと
コイツの機嫌が悪い。
相当やらかしたんだろうな、アタシ。
まぁ忠告されてたのを完全無視した結果だし
怒られるのも無理ないか。