「広報兼ライターのくせに
始末書は苦手なんだな」
「ライターでも関係ないから。
誰も好き好んでやりたくないでしょ。
反省文を書くのが得意な人がいます?」
「得意かと思ってたわ」
おうおう。
ひどいな。
そんなくっだらない会話をしながら
すでに飲み始めて2時間近く経っている。
ハイボールも5杯目だ。
「そういえば煌月の彼女
今日は何してんの?」
と、ふと疑問に思った質問を投げかけてみるが。
「彼女じゃない」
すかさず即答された。
「彼女みたいなモンじゃん。
一緒にいる事多いんだし」
「好きで一緒にいるワケじゃない」
表情1つ変えず冷たく突き放す煌月。
なんだ?
もしかして照れているのか?
「アタシには
付き合ってるラブラブカップルにしか見えないんすけどねー」
「テメェの頭ん中って
単純くらいに幸せそうだな。
そう見えるなら
目が腐ってんじゃね?」
嘲笑いながら煙草を吸う煌月は
まるで他人事みたいだ。
完全否定している煌月の“彼女”とは。
本人曰く(一応、名目的に?)“幼馴染”ら