んでも、結局―――



「ビール、大ジョッキで追加ね」


酒の誘惑には一瞬で落ちちゃうんだよねー
仕方ない仕方ない。
イヤな事は飲んで忘れる。


「それに顛末書書くの煌月にも手伝ってもらうし」

「は?聞いてねぇぞ」

「うん。
 言ってないからねー」


提出しなかったらマジで課長に怒られる。

酒を飲みながらノートパソコンを開き
早速始めだす。


「手伝うなんて
 一言も言ってないぞ」

「煌月なら手伝ってくれるって知ってるよー。
 ありがたいねー助かるよー」

「おい棒読み。
 もっと感謝しろ」


してるしてる。
とっても感謝してますよー。


「まぁいい。
ビールと煙草代で手を打ってやるよ」


ニヤっと悪い顔をするな。
それが目的なのがバレバレだ。
それに、待て。


「煙草代もって
 無駄なモノまで増えていると思いまーす」


何をちゃっかりお代を追加してくれてるんすか。


「じゃぁ1人でしっかり明日までに終わらせろな」

「なんでも奢ります」


うは。
即答してしまったよ。