――翌朝。
「ふあ~ぁ…」
思った以上に
寝心地の良かったこのソファのおかげで
だいぶ爆睡したな…
「やっと目が覚めたか」
「あー、おはよ。
今何時よ?」
「もう朝の9時だ。
日曜だからっていいかげん起きろ」
「低血圧だから朝は苦手なんです」
ついでに寝起きも悪いんです。
「鍵、取ってきてやったぞ」
「マジで?
ありがたい」
いいとこあるじゃん。
珍しく。
「じゃぁアタシは帰るわ」
「あぁ、そうしてくれ。
いつまでいられても迷惑だ」
おっといつもの冷酷煌月が降臨したな。
早乙女さんがこの部屋に来る前に
ソッコー撤収しないと
まず間違いなく大戦争が勃発する。
半殺しの刑じゃ済まないわな。
「調子悪いのは
もう大丈夫なのか?」
「平気、平気。
薬も効いたしよく寝たからね~
いろいろありがとね」
軽めに手を振って
荷物を持って帰宅。
隣の部屋ですけど。
「そういえば
昨日あれから早乙女さんは大丈夫だったの?
酔っ払ってたみたいだけど」
「当たり前。
たいして酔ってなんていないんだから」
「え。」
なんですと?