「何かご用です?」


済ました顔して普通の対応だけど…
この人の耳にも入ってるいるよね?


「いや…特に用事ってほども事もないです」


『あはは…』なんて笑顔を作ってみましたが
用事もないのに部屋の前に立ってるって
ただの危ない人だよな。


「ジン君なら会えませんよ。
 高熱で寝ているので」

「そう…なんだ」


やっぱり体調崩してんだ…。
それはそれで心配だけど
それよりも何よりも。
早乙女さんの表情が冷たい。
と言うよりも
完全に目が据わってるッ


「高熱が出るほど
 昨日は、さぞ楽しい夜だったんでしょうね」

「え?」


早乙女さん、今なんて…


「仕事だと聞けば私がいないって知ってて
 職場で誕生日を一緒に過ごすなんて
 七星さん、意外と恐ろしい女ね。
 まぁ会社中にあの写真はまわってる事だし
 上からの罰がなかったとしても居づらくなりますね。
 いつまで耐えられるか
 ざまーみろだわ」


このコまさか…


「あの写真を課長にも見せたのって…」

「そうよ、私よ。
 今気付いたの?」


犯人は
早乙女さんだったんだ―――