その後はというと。
煌月が顛末書の手伝いをしてくれたおかげで無事に終わり
アタシ達は2人で店をあとにし
それぞれの自宅に到着…
「ココまで一緒だと
ある意味、運命かもよ」
「…引っ越してぇ」
「失礼なヤツだな」
どうしてこうなったのか
どういうワケなのか
どうしてアタシ達なのか
まったくもって疑問だが
アタシと煌月
実は同じマンションの同じ階の
お隣さん同士に住んでいるっていうミラクル。
恐ろしいほど気持ち悪い“絆”だ。
「デカイ物音立てて俺に迷惑掛けるなよな。
いちいちこっち来て都合良く使うんじゃねぇぞ。
立入禁止だ、忘れんな」
そう言い残して
ヤツはすぐに部屋の中に入りやがった。
なんだその“拒絶三箇条”みたいなのは。
「うわー、ヒドイ男だー」
なんなんだ、あの男は。
手伝ったり心配したり優しい一面を見せるけど
言い方が悪いんだよ。
「そんなんだから職場じゃ女性社員達から
“怖い人”だって思われるんだよ」
それでなくても目つきが悪いだから
印象最悪なのわかってんのかね、コイツは。
― 1章 fin ―