【修也Side】
「はぁー…。」
まじ、意味分かんね。
ホントに勝手過ぎる。
ここまで連れてきて
寝っころがり始めたと思えば
言いたい事だけ言って
帰っちまうし。
しかも内容だって…。
俺が一番嫌いな話をしていった。
なんでアイツがあんな事言ったのか
全然分かんねーけど…
ただ、1つ言えるのは
アイツはやっぱりバカだ。
バカみたいに真っ直ぐだ。
そして…強い。
俺なんかとは正反対。
今の俺に、アイツの存在は眩しすぎる。
眩しすぎて…直視できない。
でも、俺がアイツと一緒にいるのは
なんでなんだ…。
「桜井、一架…。」
不思議な奴。
初めてポツリとアイツの名前を口にして
俺も家路を急いだ。