きっと、ううん絶対。


「そう、私は思ってる。
そう、思いたい。

自分が一歩踏み出せば、きっと何かが変わる。
自分が自分を信じてあげなきゃ
他に誰が信じるの?
私の人生は私だけの物。
自分の力で幸せな未来に、
自分が望む未来に変えていくんだよ。」



だって
そうしないと…


ふと頭を過った事を
かき消すように私は立ち上がった。




「もう遅いし、帰ろっか。」


パンパンとスカートについた
土や草を払いカバンを肩に掛けた。


「今日はありがとう~!
すっごい楽しかった!
もうすぐ暗くなるから
修也も気を付けて帰りなよ!

バイバイ!」



「え、ちょ…っ」



私は、修也の声が聞こえないふりをして
その場を立ち去った。