だから私は


「人との出逢い、
そして出逢った人たちを
大切にしたい。
その人たちとは出逢うべくして
出逢ったんだなと思う。


学校の先生や友達、そして家族も。」



私の言葉に
修也は目を閉じ、横を向いてしまった。


その理由は分かっている。
修也が一番されたくない話だから。


だけど、例え修也にうざがられて
嫌われて、お節介と思われてもいい。
綺麗事だと笑われてもいい。
これだけは伝えたいから。


「子供は親を選べない。
よくそんな言葉を聞くけど、
神様は人に乗り越えられない試練は
与えないとも言う。
私達が与えられた試練、環境は
私達にとって最適な物だよ。
神様は私達なら乗り越えられるって
信じてくれてるんだよ。
この出逢い、ぶつかった壁が
私達を強くしてくれるって
神様は分かってるんだよ。」