修也は、多分夜景とか夕日とか
そういうのには全然興味がないと思う。
だけど、私が好きだって
分かってくれていたのが
すごく嬉しかった。
まだ修也と出逢ってたったの数日。
人に心を開かない修也が
私の事を知ってくれていると思ったら
どうしようもなく
胸がドキドキと音を立てたんだ。
「ほら、着いたぞ。」
それから数分。
この心臓の音に気付かれないようにと
会話が途切れないように
色んなことを話した。
まぁ、私が一方的に話してただけで、
修也が聞いていたかは分からない。
たまに返ってくる返事だって
「あぁ」とか「うん」しかなかったし。
でも、それでもいいんだ。
修也がこうして
私の願いを叶えてくれているから。