「いったーーい!!」
体を見れば、けがはどこにもしていなくて
良かったと思ったけど、
慌てて修也はどうしたかと思ってみれば
私を見下ろしながら
口元に手を当ててクスクス笑っていた。
「だから言っただろ。バーカ。」
「まさか…。」
私が転ぶの分かってて
わざと漕がせた!?
そして自分はそれを分かってて
ちゃんと転ばない準備をしてた…?
なんつー…
「ほんと最低ーー!!」
コンクリートに座り込みながら
キッと修也を睨んでも
彼はケラケラと笑っているだけ。
「うぅーー…。」
唸ってぷいっと外を向けば
「いい加減立てば?
見たくもないパンツ見えそうなんだけど。」
なんて言われて
顔の熱が一気に上昇していくのが
自分でも分かった。