私の言葉を遮るように
被せてきた修也だったけど、
その質問からして
私の願いを叶えてくれる
と言う事らしいから
このチャンスを逃すまいと
1つ目のお願をした。


「あのね!自転車二人乗りしたいの!」


これが私の1つ目の願い。
ずっと憧れていた
自転車の二人乗り。
土手沿いとかすごいスピードで走ったら
気持ちよさそうなんだもん!


だから、これをお願い1つ目として
言ったんだけど…


「…は?」


修也は訳が分からないといった表情。


「だーかーら!2人乗りしたいの!
だから自転車貸して?
そして後ろに乗ってね!!」


私は修也が手にしていた
自転車の鍵をひょいっと奪って
勝手に鍵を外した。


「え?ちょ…。」


「ほら早く~!」